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チャンミン主演「Mimi -劇場版-」 [東方神起]

学生のころは、つまらないと感じた作品をこき下ろすことになんの躊躇いも感じていなかったんですが、最近はなかなかそれができなくなってきました。

「でもみんな、がんばってるんだよね」とか「くそつまらないと感じているのは、わたしだけかもしれない」とか、「なにも作品を生み出せないわたしが、そもそもそんな偉そうに批判するなんておこがましいよね」とか、そんなことを考えてしまうわけです。こうして人は、大人になっていくんですね。


というわけで、チャンミン主演ドラマを劇場公開用に再編集した「Mimi -劇場版-」について、簡単に感想を。

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「Mimi」公式サイト




「Mimi」は、初恋をめぐる切ない物語です。
理由の分からない喪失感に悩まされていた二十代半ばの青年ミヌが、「初恋の記憶」を取り戻すことで「いま」に向き合う力を得るんだけども、同時にけして癒えることのない悲しみも胸に刻み込まれるという、多分そんな話です。

2007年の映画「M」(カン・ドンウォン主演)をベースに、新たにドラマとして創作し直したものらしいです。
たしか韓国では全4話くらいで放送されたものを、日本での劇場公開用に再編集。尺の都合で、「美術室の火事」など、それなりに重要と思われるエピソードもいくつかカットされていたのではないかと思います。(でなければ、ちょっと辻褄が……)

物語の全体の印象としては、「長くて思わせぶりな台詞が多い割に内容が薄い」といったところでしょうか。

以前もすこし書きましたが、死神というキャラクターであったり少年少女の純愛エピソードであったり、なんか詩的なことを散りばめて高尚そうな雰囲気を出そうとしてみたりといったあたりがもう、「中2病感」ハンパない。わたしもミヌと同様、記憶(薄い本的な黒歴史)を取り戻しちゃいました!ツライ!

前編を見終えて、後編はもうすこし動きがあるのだろうと期待していたのですが、後編は回想シーンが多用されて正直、「記憶力テストかなこれ、じつは間違い探しとか仕組まれているのかな」とか画面を眺めながら考え出す始末です。回想シーンの多用は良くないと思うんですよね、作品がダレるので。(ていうか、長すぎると思うんですよ、これ。この内容で4時間っていらないと思うんですよ……。)


個人的に、イライラを提供してくれたキャラが1人。ミヌの漫画家としての才能に惚れ込んだ編集者にして、イケメンで繊細なミヌ自身にも惚れてしまった女性、ウネ。
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もうね、ほんとあり得ないんですよ、この人。
なにがあり得ないって、勝手にミヌの作品(鉛筆画)を破くんですよ!仮にも漫画の編集している人が、なにしてんの???あと、部屋の暗証番号を把握したことをいいことに、ミヌの部屋に勝手に入り浸る、部屋の本を読みあさる、勝手にスケッチブックを持ち出すなどやりたい放題です。もう、なんなんですか。韓国だとこれはアリなんですか。これくらいしないと恋愛は成就しないんですか。そんなん、おかしくないですか。

……いいですよ、わかってます。アクションを起こさなきゃ物語は進展しないということを。でもなあ……ミヌが気の毒なのは、初恋の記憶を失っていること以前に、幽霊の少女と現実の女性にプライバシーを侵されまくってるところじゃないかなと思いました。

さてさて。

チャンミンは、高校生役と大人役をちゃんと演じ分けていたと思います。どうせだったら、もっとがっつりした作品に出演しているところを見てみたいと思いました。
ヒロイン役のムン・ガヨンちゃんは可愛かったです。2人のキスシーン含め、高校時代のエピソードはどれも甘酸っぱい感じで良かったです。

以上、「Mimi -劇場版-」の感想ざっくり。
(シーンごとの細かい感想は割愛しちゃいました。変なシーン、いっぱいあったんですけどね。)


付記:
映画館には号泣している観客もかなりいました。だから、もしかしたら良い作品なのかもしれません。
タグ:mimi
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