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映画「我が教え子、ヒトラー」 [映画の感想]

東方神起のライブ映像ばかり見ていて、1ヶ月くらい放置されていたDVDをようやく観ました。まだあと1枚、そういうDVDが残っているんですけど、143分という長さに「もうこのまま観ないで返却しようかな…」と弱気になっているところです。

さて、きょう観た映画は、「我が教え子、ヒトラー」という2007年のドイツ映画。ヒトラーの演説指南役にユダヤ人がいたという史実をもとに構築されたフィクションです。




さて、映画の感想ですが……うーん、なんとなく狙いはわかるものの、詰めが足りない感じがします。

ヒトラーやその側近たちを戯画的に描き出して滑稽さを強調しているのですが、正直なところそれ自体はそんなに目新しくないからなんだかなという感じですし。チャップリンの「独裁者」のほうがよっぽど振り切ってましたよね、って比較していいのかもよくわからないけど。

ヒトラーに演説指南をするため収容所から連れ戻されたユダヤ人の教授が、ヒトラーへの憎悪を抱きながらも、孤独や苦悩を抱えたひとりの人間としてのヒトラーを目の当たりにして、徐々に同情めいた感情が芽生え初めて懊悩する様であるとか、役者さんは真摯に演じていたように思います。
って、思ったらこの俳優さん、映画「善き人のためのソナタ」の人だったんですね!ウルリッヒ・ミューエさん。いやあ、あれは面白かった。そして、2007年に胃がんで亡くなってたんですね。2重にびっくりですわ。

話を「我が教え子、ヒトラー」に戻します。
というわけで、悪かないけどいまひとつパンチが足りない作品でした。

個人的に一番びっくりしたシーンは、教授の家族がみな生存していたところでしょうか。教授が、演説指南の仕事を引き受ける代わりに家族の解放を要求するのですが、わたしはてっきり悲惨な結果が待ち受けているものと思って覚悟したんですよ。そしたら、全員が車に乗ってつれられてきて感動の再会をしましてな。けっこう小さい子もいたので……舞台は1944年末で戦局としてはかなり切羽詰まった頃合いで…うん、まあいいか。

家族がその後どうなったのかは描かれていませんが、逃げ延びて終戦を迎えることができていればいいと願います。フィクションだけどね、それでもね。



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