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映画「SMTOWN THE STAGE」の感想 その2 [東方神起]

映画「SMTOWN THE STAGE」を観てからはや3週間ほど経過。いつにも増して今更感が半端ないのですが、走り書きした感想メモがあるので、いちおうログとしてここに記録しておこうと思います。

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もともと「SMエンタ最高\(^O^)/」というスタンスではないので、映画の感想もしょっぱい感じです。
ただ、もう一度じっくり見たらまた違った印象を抱く可能性は十分にありますし、そもそも私が映画の内容について誤解している部分もあると思うので、「まあ、そんなふうに感じたのね」と軽く読み流していただければ幸いです。

……と言い訳はこれくらいにしまして。以下。






この映画の善し悪しを語るのはある意味とても難しいです。

お気に入りのアーティストがたくさん登場するのであれば、楽しい作品。まあ、ファンは贔屓のタレントを見られるだけで嬉しいので、当然ですね。
いわゆる"ファミリー売り"にそこまで嫌悪感を抱かない人であれば、贔屓ではないタレントの意外な一面や真摯な思いを知ることができる、という楽しみもあります。


一方で、映画(ドキュメンタリー映画)としては非常につまらない作品だと思います。
その原因のひとつとしては、映画の主軸たるべき「SMTOWN」というイベントの"物語性のなさ"があるのではないでしょうか。劇中、「あこがれの舞台だった」「この日のために準備してきた」などと"価値を高める"ためのコメントはしばしば挿入されるものの、それを裏付けるような映像なりエピソードなりが乏しいため説得力不足。

そもそも、映画のハイライトが「SMTOWN」ではなくて、少女時代の単独公演(東京ドーム)って。
映画のハイライトは少女時代が東京ドームで披露した「また巡り逢えた世界」のバラードバージョンだ。

ついに日本公開!SMファンのための「SMTOWN THE STAGE」…最高のプレゼントのような映画

実際このシーンでは、劇場内でそこかしこからすすり泣きの声が聞こえましたしね、ハイライトだったことは間違いないと思います。SMTOWNじゃないけどね。

泣きの演出が上手な人なら、こういった感動的なエピソードをうまく主軸の「SMTOWN」に合流させていくと思うのですが、この映画は個々のエピソードが個々のエピソードで終わってしまい、見終えたあとのカタルシスがありません。
おまけに手前味噌的エピソードをこれでもかと盛り込んでくるので、余計に散漫な内容になってしまっています。

SMエンタの人材発掘からタレント養成までのノウハウ、プロデュース力や海外戦略などは確かにすごいと思います。しかし、どうにもこうにも「どうだ!すごいだろ!」みたいなところが苦手で……これはもう文化の違いとして諦めないといけないのかもしれませんけども。
音楽に関しても「SMエンタは流行の先を行く」と自信満々。欧米の流行を取り込むのは早いと思いますが、「その先を行く」はさすがにちょっと言い過ぎじゃないかな、なんて思ったり。まあ、でもそれくらいの意気込みがないとダメなんだろうなあとは思います。
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印象的だったのは、イ・スマン会長が大切にしているという「ワンソース」という考え方。要するに「あるものを使い回して、コストを掛けずに儲けなさいよ」ということだと思うのですが、それをドヤ顔で語るのはどうなんでしょうか。観客の多くは、搾り取られる側であるファンなんですけど。

「ワンソース」といえば、この作品がまさにワンソースの実例ですね。
既存資産(撮りためた映像や所属タレント)をフル活用して、制作コストを大幅カット。とりあえず1回は足を運んでくれるファンがいるので、宣伝費もたいしてかかってなさそうです。今後、DVDも発売されるでしょうし、COEXの劇場でリバイバル上映することもあるかもしれません。


劇中には、イ・スマン会長が「これからはセレブリティの時代」と熱く語るシーンも収録されていましたが、これまたドン引き。芸能人はたしかに"セレブリティ"なのかもしれませんが、その財源(=ファン)の前でドヤ顔で言っちゃう感覚には違和感しかありません。
セレブだというなら、しょうもない品質のグッズをファン心理にかこつけて暴利な値段で売りつけるなよと、まあそういうことです。


この映画並みにとっちらかった感想ですね。すみません。

こんだけぶーぶー書いてますが、DVDとか出たら買っちゃうんですよね、きっと。東方神起のためだけに。そりゃ足下を見られるわけですよ。

どうせお金を搾り取るなら、上手にだましてほしいんですよね。「ワンソース」とかそんなことは、ドヤ顔で言われるまでもなく知ってるわ!って叫びたくなるから、言わないでほしい。頼む。
SMエンタのブレーンは優秀な人が揃っているはずなんですが、なんで夢を見させてくれないんでしょうね。夢を見せても見せなくても、お金を搾り取られることには変わりないんですけども……ああ、もしかしたら、夢を見せないことこそがSMエンタの"誠実さ"なのかもしれません。





そんなわけはない。

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