わたしが参加したのは、名古屋、大阪、東京と3カ所を巡る日本ツアーの最終公演で、8月25日に舞浜アンフィシアターで行われました。
※ちゃんとしたレポートは、こちらの記事をご参照ください。▼NU'EST、日本デビューシングル「Shalala Ring」を初披露!初となる東名阪ツアーが大盛況のもとに終了!▼【PHOTO】NU'EST、初の東名阪ツアーで日本デビューシングルを発表!日本での大活躍に期待日本デビューは最近ですが、単独ライブやインストアライブなど、すでに1年近くにわたり日本での活動を行っており、ファンも着実に獲得していっているようです。
会場を埋めていたファンの多くは、10代後半から20代前半の女性で、とにかく若い。
ライブで披露された曲は、1曲をのぞき全て韓国語の曲ですが、ファンはいっしょに歌ったりかけ声をかけたりしていて、「すごいなあ」と思いました。
曲はポップで聴きやすいものが多かったです。
11月5日に発売される初の日本シングル曲も披露されました。本人たちも「日本の歌っぽい」とコメントしていましたが、たしかにJ-POPぽかったです。ややインパクトに欠けるもののキャッチーなメロディーで、タイアップとかに使いやすそうな感じでした。良い結果がでるといいですね。(そういえば、11月5日には東方神起先輩のシングルも発売されますね。)
メンバー5人はそれぞれ個性が豊かで、そういった点でも見ていて楽しかったです。
まず、リーダーのJR。
ラップ担当。日本のアニメが好きだそうで、日本語もとても上手。MCでは、メンバーの言葉の足りない部分を補うなど、活躍していました。
ライブの途中で手紙を読み上げるコーナーがあったのですが、号泣してしまって次に予定されていた曲を歌えなくなってしまうという場面も。ほかのメンバーが、リーダーの分まで声を出そうとしていた姿が印象的です。
もうひとりのラップ担当、アロン。
最年長にして、やや不思議キャラ。アメリカ出身だそうで、最後の挨拶は英語で行っていました。日本語は苦手なようで、言葉に詰まって「あああ……」となる場面がしばしばありましたが、ほかのメンバーから「アロンは英語担当だから!」と励まされていたのが微笑ましかったです。
メインボーカルのひとり、ミンヒョンは、きれいなハイトーンボイスの持ち主。
日本語もかなり上手で、MCはJRとこのミンヒョンが中心となって進行していました。面倒見も良いようで、アロンの発言などをよく拾ってあげていました。
もうひとりのメインボーカル、ベクホは、グループの中で一番体格がよく、顔も強面なんですが、くしゃっとした笑顔がとても可愛い青年でした。
歌声はパワフル。NU'ESTの楽曲の"屋台骨"といった印象を受けました。
最後は、中性的な顔立ちで知られるレン。NUESTを初めて歌番組で見たとき、男の子なのか女の子なのか、真剣に迷いました。でも、20歳になったことを機に髪を切り、今後は男性的な魅力をもっと出していくそうです。
握手会の実施など、売り出し中ならではのファンサービスの良さも印象的でした。こうした地道な活動で、コアなファンを獲得していくんですね。
「離れていても、心はひとつです」と繰り返す姿に、国をまたいで活動することの難しさに思いを馳せたりもしました。
活動の拠点を本国以外にも広げることで、新たなファンを獲得できるメリットはありますが、一方の拠点で活動している間に、もう一方の拠点のファンが離れていってしまうというリスクも抱えることになります。もっとも、いまはネットの普及のおかげで「活動の空白期間」というリスクは軽減されているのでしょうけれども。
といったところで。ざっくりですが、NU'ESTライブの感想でした。
以下、余談。
冒頭に、東方神起が"特異"だと書きましたが、ライブの規模の話ではなく、あくまでもJ-POP、すなわち「とうほうしんき」として踏みとどまってくれていることをもって"特異"と表現しました。
韓国曲を歌うときは、必ず日本語ver.を用意してくれますよね。
私の友人なんかは「韓国語のままでいいのに」と言いますが、わたしは日本語Ver.がとても嬉しいし、日本語ver.を大切にしたいです。あくまでも日本語の曲にこだわること、それがユノが言うところの"徹底的な現地化"により、ほかのK-POPグループとは差別化された「とうほうしんき」としての姿であり、彼らが守り育てようとしているものだと思うから。
彼らがそのこだわりを止める日がいつかはやって来るとは思うんですが、もうしばらくはどうか夢を見させてほしいなあと願う次第です。(まあ、たとえそうなっても応援するんでしょうけど。)